中間決算発表についての解説

本日、サイボウズの中間決算を発表させていただきました。普段は「株主軽視」と指摘されることもあるサイボウズですが、業績に変化が見られますので、IR のコメントを出してみたいと思います。

 

ご存知のとおり、サイボウズは2008年のリーマンショック以降、売上の伸長がぱったり止まっております。また、2010年初頭からクラウド事業に大きな投資をしており、利益率は下がり続けています。

 

にもかかわらず、人材採用には力を入れてきました。社員数はグループ全体で 500 名(派遣・海外含む)に近付いています。売上規模が 40-50 億の会社にしては、ずいぶん多い方だと思います。

 

また、様々な人事制度を試行しながら、人材の活用と働き方の多様化に努めてきました。その結果、離職率は下がり、女性比率が高まっております。

 

そんなメンバーの力を結集し、クラウドサービス「cybozu.com」を 2011 年 11 月にリリースしました。発売開始からまだ 2 年弱ですが、有料契約企業は 4,000 社を超え、最近は大手企業での採用も相次いでいます。

 

今回の中間決算では、売上・利益ともに前期比で二桁成長となりました。今までの活動の成果が、「業績」という形で少しずつ現れてきたのだと解釈しています。

 

しかしながら、通期での業績予想につきましては、6/25 に発表させていただいたとおり、利益はほとんど出さずに投資し尽くすつもりです。クラウド事業に手応えを感じていますので、短期的な業績よりも、信頼あるクラウドサービスの提供と拡販に向けて、さらに積極的に活動してまいります。

 

今まで日本のソフトウェア業界は、欧米企業に後れを取り続けてきました。しかし、これから始まるクラウド時代では、この流れを変えたいと思っています。Windows のように、Linux のように、Google Search のように、世界中で使われるソフトウェア製品・サービスを生み出すことが私たちの夢です。私たちのグループウェアが世界中で使われることを目指し、引き続き努力してまいります。