少子高齢化の組織的問題

少子高齢化は、「若者の負担が重くなる」とか「労働人口が減る」とか、そういった短期的な視点だけで語れないと思います。

少子高齢化は、組織の意思決定に関わる問題である、と思います。

今の民主主義は、多数決で意思決定される仕組みになっているので、人口ピラミッドが逆三角形になっているということは、高齢者の意見が採択されるということです。

つまり、人口ピラミッドが逆三角形であり続けると、多数派である高齢者の都合で物事が決まり続けます。

これが少子高齢化が引き起こす一番の問題だと思います。

変化できない企業は衰退していくように、国家も変化できないと衰退していきます。

見渡してみれば、政治家も経営者もおっさん(失礼!)ばかりです。

このおっさん連中は、家庭を顧みないことで昇進してきたノー育児世代ですので、当然ながら少子高齢化に対する問題意識は低いし、対策を打つための知識もありません。

残念ながら、既得権益を持った高齢者を守る方向で意思決定され続けるでしょう。

あと20年くらいでしょうか。

本当に残念ながら。

ここから20年、沈没を続けると、そろそろ気付くんじゃないかと期待しています。

そのとき、多数派になるであろう第二次ベビーブーム世代の私たちがどのように意思決定をするのか。

少子高齢化対策に真剣に取り組めるのか。

若者の足を引っ張らないようにしないといけませんね。